測定計測の基本と応用
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1.測定・計測とは何か

測定と計測

測定とは測定機を用いて対象となる測定物の大きさの絶対値、あるいは相対的な値を求めることをいいます。また計測とは大きさの測定も含め、対象となる測定物の重さや容積、硬さ、回転数、振動、釣合いを求めることを指します。実務的には測定と計測はほぼ同義語として捉えられていますが、大きさや長さ以外のものを測定する際に「計測」という言葉が多く用いられているようです。
本ハンドブックでは特に機械部品製造過程における測定、計測についてそのポイントを解説していきます。

直接測定と間接測定

測定法には大別して、直接測定と間接測定があります。
直接測定とはスケール、ノギス、マイクロメータなどによって被測定物の長さや高さを直接読み取る方法で、長さそのものをじかに知ることができ、さらに測定範囲が広いというのがその特徴です。ただしその反面、個人差による測定誤差が出やすい、測定に時間がかかるなどの短所もあります。
間接測定とは、被測定物とブロックゲージ等との高さの寸法差をダイヤルゲージ等によって測定し、その部品の高さを知る方法で「比較測定」ともいいます。限界ゲージによる検査は、部品が限界寸法内にあるかどうかを知るためのもので、これも間接測定の一種となります。

直接測定に用いられる測定機の例

ノギス
ノギス
三次元測定器
三次元測定器
真円度測定機
真円度測定機
マイクロメーター
マイクロメーター
表面粗さ測定器
表面粗さ測定器
投影機
投影機

間接測定に用いられる測定機の例

ゲージブロック
ゲージブロック
リングゲージ
リングゲージ
テーパゲージ
テーパゲージ
ダイヤルゲージ
ダイヤルゲージ
ピンゲージ
ピンゲージ
ねじゲージ
ねじゲージ
高さ基準器
高さ基準器

測定値の取扱い

測定や計測においては必ず10mm、15g、20秒といった数値つまり測定値が出てきます。この測定値は少し難しくいうと物理量というもので、同じ数字であっても数学で扱う数字とはその性質が異なります。

測定値の取扱い

このように12.3と12.30といった数字を有効数字といい、有効数字が何桁であるかによって、その数字の表す意味が異なるのです。
物理量を表す数字にはこのように大切な意味が含まれているので、測定値を記入するときには有効数字が何桁までかを常にはっきりさせておく必要があります。

コラム メートルの話 コラム メートルの話
メートルは、フランス語読みなのをご存知ですか?
英語読みでは、「メーター」となります。語源は、ギリシア語の「ものさし」を意味するMetronに由来すると言われています。
1791年フランスのタレーラン・ベリゴールの提案により世界中にある長さの単位を統一し、新しい単位を創設される事が決議されました。この動きは、フランス革命の一環であり、当時世界一等国であったイギリスは、革命の波及を恐れ、参加が得られなかったとの事です。
日本で、計量法が制定され土地、建物を除き完全実施されたのは1959年で、全面実施されたのは、1966年4月1日からと比較的新しい出来事です。このため、いまだに建築物関係については、「坪、畳」の単位が習慣として使われています。(お酒を飲む時も「升」や「合」ですね)

≪1.測定計測とは何か

2.測定誤差とその原因≫

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